整形外科

診療内容

 昨今の人口高齢化を反映し、当科を受診される方も腰痛・膝痛など加齢による「変性疾患」が原因である場合が多く見受けられます。また、女性に関しては「骨粗鬆症」を基盤にした種々の病態のほか、骨粗鬆症関連骨折といわれる四肢・脊椎の骨折が増加する傾向にあります。
一般整形外科診療としては、乳児・小児の先天性疾患や発育期の骨関節疾患、青壮年期の脊椎・関節疾患および外傷や骨折などの保存的・観血的治療を行っています。

人工関節置換術(股関節・膝関節)

 人工関節手術は変形性関節症やリウマチで変形した関節に対する治療法の一つです。特に磨耗・破壊により強く変形した関節には効果があります。手術後は変形した関節は矯正されて痛みもなく、歩容が改善されるなどの利点があります。股関節では下肢の長さを調整することもある程度可能です。

骨粗鬆症

 骨粗鬆症は骨に「す(鬆)」があき骨が脆くなる病気です。女性に多く、閉経前後から始まり、加齢とともに進行します。骨粗鬆症が進行すると尻餅をついた程度で背骨が圧迫骨折をおこし、次第に背がまるくなります。また屋内で、つまずいて転んだだけで太ももの付け根が骨折するようになります。高齢化とともにこのような方が益々増加しています。しかし、初期には自覚症状が全くありません。そのため骨粗鬆症の予防と治療が広く普及していないのが現状です。当病院では平成15年にセンターを設立して、骨粗鬆症の診療の普及に努めてきました。病院では整形外科外来で一般診療とともに骨粗鬆症の診断と治療を行っています。

・骨粗鬆症の診断
 まず、レントゲン撮影と骨密度の測定を行います。レントゲンは腰椎、必要に応じて胸椎の撮影をします。骨密度は腰椎と股関節をDXA法で測定しています。腰椎のみの測定では腰椎に変形のある場合正しい値の得られないことがありますので、変形の少ない股関節の骨密度も測定して正しい判断をいたします。また、血液・尿から骨代謝マーカーを測定し、骨の動きを推定します。

・骨粗鬆症の治療
 骨粗鬆症の治療には色々な内服薬や注射剤が開発され、それぞれ作用が異なりますので、骨密度・マーカー・年齢・骨折の有無などに応じて治療方針を決定します。カルシウムの吸収を促進する薬、骨の吸収を抑制する薬、骨の形成を促進する薬などがあります。 治療開始時には骨粗鬆症の骨のことを詳しく説明し、なぜ薬物治療が必要かを理解して頂きます。

 

関連センター

外来診療担当医

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主な疾患

  • 変形性関節症(膝、股など)
  • 先天性小児疾患
  • 交通・スポーツ外傷
  • 他一般整形外科疾患
  • リウマチ性骨関節疾患

治療について

  • 人工関節(膝、股、肩など)手術 : 平成28年実績:26件
  • 大腿骨近位部骨折手術件数 : 平成28年度実績:51件
  • 骨粗鬆症の治療:骨粗鬆症センターで骨ドック(月・木曜日)施行 

※上記のように、高齢化社会に伴い、加齢による変性性疾患の手術治療が主体となってきています。