眼科

診療科のご紹介

 人間は、自分に必要な外部からの情報の約9割を眼から取り入れています。
眼は見えて当たり前のように感じられる方も多いと思いますが、人の眼球はかなり精巧なつくりをしており、ほんの一部が具合悪くなっても、見え方に影響することがあります。
特に現代はテレビやパソコン作業のように眼に負担をかける機会が多く、また、高齢化に伴って眼の病気をされる方は年々増えておられます。
私たちは、皆様の大切な目をできるだけ健やかに保っていただけるよう、お手伝いができればと考えております。

外来診療担当医

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主な疾患名

ドライアイ、白内障、緑内障、糖尿病網膜症

目の疾患について

以下に代表的な目の疾患を、できるだけわかりやすくご説明します。

完成_眼球水平断面図

ドライアイ(乾き目)

 眼の黒目の部分(角膜(かくまく))は、通常涙の膜で覆われています。涙の成分には水と油が含まれていますが、どちらの状態が悪くても、涙の膜が壊れやすくなります。この「涙の膜が壊れやすい状態」がドライアイです。
 (原因)テレビやパソコンの作業、読書などでまばたきの回数が減る、加齢に伴って涙の分泌が少なくなる、まぶたのフチにある油の腺がつまる、などが原因でおこります。
(症状)通常はまばたきをすることで涙が角膜全体を潤しますが、ドライアイの方は涙の膜がすぐ壊れてしまうので、頻回にまばたきをしたい感じがしたり、目にゴミが入ったようなゴロゴロ感や目が重たいような感じがします。
ドライアイがひどくなると角膜に傷がついてしまいます。角膜に傷がつくとゴロゴロした感じが強くなり、目をあけていられない感じや、涙目になるといった症状がでてきます。
中高年の方で、涙がたくさん出て困るといわれる方の中に、ドライアイの方がわりといらっしゃいます。涙がでるのに、「乾き目」というのはおかしいような気がするかもしれませんが、涙の膜がすぐ壊れてしまうドライアイの状態では、角膜に傷がついたりしないようにどんどん涙を作って目を守ろうとします。涙がたくさん出ているようでも、角膜はすぐ乾いてしまうので、逆に目を潤すようにドライアイの治療をすると、涙の症状も良くなることがあります。
(治療)角膜を潤す目薬、涙の分泌をよくする目薬などを使います。人工涙液の目薬を使っていただくこともあります。また、まぶたのフチにある油の腺が詰まりやすい方には、温シップなども効果があります。

白内障(はくないしょう)

 聞かれたことのある病気だと思います。目の中にある透明なレンズ(水晶体(すいしょうたい))が濁ってきた状態です。目は水晶体をとおして物をみているので、ここが濁ってくると物がかすんで、見えにくくなってきます。たとえて言うと、透明なガラスをとおして見ていたのが、だんだんスリガラスにかわってしまうような感じです。
(原因)加齢にともなって、少しずつ進行していくことが多いですが、目にケガをしたり、ステロイドのお薬をつかっていると、若い方でも白内障になることがあります。
(治療)治療は、進行を予防する目薬を使って様子を見ていく方法と、手術をする方法があります。手術では、濁った水晶体をとって、かわりに人工のレンズを入れる、ということをします。水晶体が人工のレンズにおきかわる事で、濁りがとれて、見やすくなります。
当院では、原則として片眼につき1泊か2泊の入院加療を行っています。当院で白内障手術をご希望の方は、小松医師が外来担当の水曜日、木曜日、金曜日に受診していただきますよう、お願いいたします。

緑内障(りょくないしょう)

 白内障と同様、病気の名前をご存知の方は多いかもしれません。ただ、名前は似ていますが、白内障とは全く別の病気です。
(原因)緑内障は眼圧が上がったりすることが原因で、目の奥にある視神経(ししんけい)が、だんだん弱ってしまう病気です。視神経が弱ると見える範囲(視野)が狭くなってきます。
(症状)初期にはほとんど症状がないため、検診で指摘されたり、たまたま眼科を受診したときにみつかったりすることが多い病気です。早期にみつかって適切な治療ができれば、進行を予防することができるので、それほど怖い病気ではありません。
 (治療)治療は、まず眼圧を下げる目薬を使います。眼圧を下げる目薬にはいろいろな種類があるため、効き目が弱い場合は、種類を変えたり、3種類くらいまで種類を増やしたりしながら、経過を見ていきます。目薬がどうしても効かない場合は、眼圧を下げる手術をすることもあります。緑内障の手術は当院では行っていませんので、鳥取大学病院へ紹介させていただくことになります。
視神経は一旦弱ってしまうと、元に戻すことはできないので、緑内障の治療は進行を予防するために行います。ですから、緑内障はお薬や手術で治ってしまう病気ではなく、高血圧症や糖尿病のように、付き合っていかなくてはならない病気です。目薬の治療も継続が必要です。
 また、緑内障のタイプには2つあって、緑内障の発作をおこす可能性のある方は、ある種のお薬や胃カメラなどの検査の際に注意が必要です。そのような方には、診察の際、医師から説明があります。白内障手術をすれば、緑内障発作の可能性はなくなるので、治療のために早めに白内障手術をお勧めすることもあります。

 糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

 糖尿病のある方におきる合併症です。近年、糖尿病やその予備軍の方が増えてきているため、この病気になる方も増えてきています。目の奥の網膜(もうまく)というところに血が出てきます。
(原因)血糖値が高い状態が長く続くとおきてきます。
(症状)血が出ても、痛みが出ることはほとんどなく、初期には見え方に影響しないので、自覚症状がないことも特徴です。いつもどおり見えているからといって、決して大丈夫とはいえません。
 糖尿病と診断された方は、是非定期的に眼科を受診していただき、眼底検査を詳しく受けていただくようにお願いします。眼底検査の際には、瞳孔を開く目薬を使います。20分ほどで茶色目(瞳孔)が開いてきて診察できますが、目薬の効き目がきれるまでに4,5時間かかることがあります。瞳孔が開いている間は、見え方がぼんやりする、光がまぶしい、などの症状がありますので、眼底検査をされる際には、ご自分で車を運転しての来院はご遠慮ください。
(治療) 糖尿病網膜症は、糖尿病からくる病気なので、一番大事なのは血糖コントロールです。出血が少しの場合は、これでひいてくることもあります。進んでくれば、レーザー治療が必要になります。重症の場合は大学病院で手術を受けていただくこともありますが、一旦悪くなってしまったら、元に戻すことはとても難しいので、やはり早めに治療することが大事です。