骨粗鬆症センター

骨粗鬆症センターのご紹介

 骨粗鬆症は骨に「す(鬆)」があき骨が脆くなる病気です。女性に多く、閉経前後から始まり、加齢とともに進行します。骨粗鬆症が進行すると尻餅をついた程度で背骨が圧迫骨折をおこし、次第に背がまるくなります。また屋内で、つまずいて転んだだけで太ももの付け根が骨折するようになります。高齢化とともにこのような方が益々増加しています。しかし、初期には自覚症状が全くありません。そのため骨粗鬆症の予防と治療が広く普及していないのが現状です。当病院では平成15年にセンターを設立して、骨粗鬆症の診療の普及に努めてきました。病院では整形外科外来で一般診療とともに骨粗鬆症の診断と治療を行っています。以下診療の実際を紹介いたします。

骨粗鬆症の診断

 まず、レントゲン撮影と骨密度の測定を行います。レントゲンは腰椎、必要に応じて胸椎の撮影をします。骨密度は腰椎と股関節をDXA法で測定しています。腰椎のみの測定では腰椎に変形のある場合正しい値の得られないことがありますので、変形の少ない股関節の骨密度も測定して正しい判断をいたします。また、血液・尿から骨代謝マーカーを測定し、骨の動きを推定します。

骨粗鬆症の治療

 骨粗鬆症の治療には色々な内服薬や注射が開発され、それぞれ作用が異なりますので、骨密度・マーカー・年齢・骨折の有無などに応じて治療方針を決定します。カルシウムの吸収を促進する薬、骨の吸収を抑制する薬、骨の形成を促進する薬などがあります。
治療開始時には骨粗鬆症の骨のことを詳しく説明し、なぜ薬物治療が必要かを理解して頂きます。

「かかり付け医の先生」との連携治療

 2週間お薬を内服して副作用のないことを確かめた後、内科など既に「かかり付け医の先生」のある場合にはその先生にお薬の処方をお願いします。その他の場合にはご希望の整形外科の先生にお願いいたします。 紹介する時には骨密度測定結果、骨代謝マーカー測定結果のコピーなどを同封した詳細な情報提供書をお送りしてその後のお薬の処方をお願いいたします。これを連携治療と云います。
その後は4~6ヶ月に一度当院を受診していただき、骨密度を測定し、その都度「かかり付け医の先生」に情報提供を行い、これを繰返して連携治療を継続します。

骨粗鬆症の連携治療

連携治療の利点 

 「かかり付け医」の先生と連携しながら治療を行っているなかでの利点は、
(1)病院と違って「かかり付け医の先生」の医院では待ち時間が短縮できます。
(2)治療中に何か起こったら病院に連絡してすぐお出掛け下さい。例えば、脊椎圧迫骨折など合併症が発生した場合、責任ある連携の輪の中で早期の対応が可能となります。
 骨粗鬆症は腰痛や骨折を起こす前は無症状のため、みなさまの関心が薄く受診する方は少ないですが、転ばぬ先の杖として予防と治療が最も大切です。

外来診療担当医

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